新しい子たちも増え、賑やかになったウェリナ家ですが時々お星様になったちろるの事を想い出します。


初めて飼うゴールデンハムスターに
右も左も分からず、過剰に敏感に構いすぎ育てた子。


辛くてずっと思いを口にする事が出来ずにいましたが、今年もあと少しで終わり。

自分の気持ちも新年に向けて、少しずつ整理をしていこうと思います。


遡ること、今年の5月何気なく寄ったペットショップで初めて見た長毛ハムスターのココナッツに出会い一目惚れした私。

その時、ココは子育て中とのことで販売しておらず、諦めきれないまま何となくもう一軒あるペットショップへ

そこで彼女と出会いました。

ひとしきりハムスターを見て、ピンと来る子はいないから帰ろうとしたとき
ショップのお姉さんと一言交わした会話。

おがくずに埋もれていたちろるを見せてくれました。この子も長毛ですよ。と。


耳が切れていて、穴が開いていて、大人しいアダルトのハムスターでした。

彼女はお客様の要望で取り寄せた子でしたが、その方が事情が変わり飼えなくなったそうで
小さいときから生後11ヶ月まで売れ残っていた子。

出産経験ありで更に売れないんですと。


雪のように真っ白で、愛らしい大きな瞳
ポテっとした丸っこい体がとても可愛い子でした。



その日から彼女は私に、沢山の心配と沢山の幸せを与え続けてくれました。

ハムスターがこんなにも可愛いなんて知らなかった私にハム革命を起こした子です。


おっとりした性格の彼女。
お散歩中も大きなおしりをフリフリしながら可愛い姿を振りまいてくれて、愛おしくてたまらない存在。


そんなちろるの様子がおかしくなり始めたのは夏が始まる頃でした。

その後は何度となく病院にかかり、薬も飲ませ
看病しましたがあっという間に病状は悪化。

わずか1才3ヶ月という短い命で、この世を去りました。


何が原因だったのかわからないままでしたが、
少なくとも私が飼わなければ
ちろるは長生き出来たのだろうかと
思うと悔やまれてなりません。


彼女が息を引き取った時、頭が真っ白になり
ただただ泣き崩れるしかありませんでした。


想い出が次々と溢れてきて、次の日も、またその次の日も彼女の居ない毎日が辛くてたまりませんでした。

彼女が病気になってからは、いずれ来る死について考えました。
考えたくはないけれど、いざという時に動揺しないために。

火葬か土葬か。最後まで悩んで悩んで、、、
土葬に決めました。

本当は火葬にして骨を拾って骨壺にいれておきたかった。最後までそうしようと思ったのですが、彼女の形が残っていると彼女の死をずっと悲しみそうな自分がいて。

土に還して跡形もなく空へ送り出してやろうと思ったからです。

ペットをお迎えしてからどう育て、どう可愛がり、どうお見送りするかはその飼い主さまが納得出来る選択をすればいいと思います。


最後に自分が納得出来るのならそれでいいと。

実家の庭には歴代のジャンガリアン達とうさぎも眠っているので、淋しくないようにこの場所にちろるを葬りました。
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彼女から始まった私のハム生活。
小さいから簡単なんてことはなく、ハムスターの
奥深さや大変さも含めて、ちろると出逢えたことは私の幸せのひとつです。


そしてまた、彼女も私と出会えて幸せで
いてくれたのでしょうか。


今でも彼女にとても逢いたいです。
会いたくても逢えない…この思いがもどかしく辛いです。

この世は全てが無常であり
常に形を変え変化していくものです。
気持ちも変化し、環境も変化していく。

そして、命もまたいつか終わりを迎える。


だからこそ出逢えたこと、幸せだったこと、彼女との想い出を大切に私の記憶の中に永遠に刻んでおきます。


最後に全てのハムたちの幸せを願って…


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